毎年のように繰り返し発生する食中毒。O157(オー157)のような細菌由来のものやノロウィルスのようなウィルス由来のもと大きく二つに大別できます。この二つ、似て非なる特徴があります。細菌は食べ物のなかで繁殖し、人の体に入ると繁殖しなくなります。これに引き換えウィルスは食べ物のなかでは増殖せず、人の体に入ると増殖するという特性を持っています。 しかし、発熱や下痢、嘔吐と言った症状はどちらも同じです。まずは、その特徴を知り食中毒を起こさないことが重要です。もし、いくら気をつけていても発生させてしまった場合飲食店は、どのように立ち振る舞い、対応すればよいのか発生から事後対応までをお話いたします。 飲食店の食中毒、その正体を知る 食中毒の定義を見てみましょう。「飲食物の摂取に起因する健康障害」となっています。つまり、食品や水を摂取することで、体内に入り込んだ病原菌やウィルス及びそれらが生み出す毒素