ネコ約120匹分の餌代を捻出するため空き巣を繰り返したとして、窃盗などの容疑で大阪府和泉市池田下町、無職出水衛(でみずまもる)容疑者(48)が府警に逮捕、起訴された。府警が11日発表した。容疑を認め「ネコにほおずりするのが至福の時間だった。徐々に数が増え、餌代が足りなくなった」と説明しているという。 捜査3課と和泉署によると、出水容疑者は自宅や貸倉庫で20匹を飼育するほか、市内の公園やコンビニ駐車場など10カ所で、約100匹にアジや鶏肉などを与えていた。餌を車に積み、毎夜午前0時から同4時まで回り、分け隔てなく配っていたという。 ネコを飼い始めたのは1993年で、2010年5月ごろから野良ネコに残飯を与えるようになった。11年8月に無職になり、同居女性の金で餌を与えていたが、12年9月にネコが急激に増えて金が足りなくなり、空き巣を思いついた。最近は、餌代が1日2万5千円にもなったという。