東京大学、玉川大学(玉大)、金沢大学(金大)の3者は3月15日、神経興奮のマーカー遺伝子を用いて、攻撃行動の「熱殺蜂球」を形成している「ニホンミツバチ」の脳では、昆虫の高次中枢の「キノコ体」の一部の神経細胞が興奮していることを見出したと発表した。 成果は、東大大学院理学系研究科生物科学専攻の久保健雄教授、同國枝武和助教、同博士課程1年の宇賀神篤氏、玉大学学術研究所ミツバチ科学研究センターの故・吉田忠晴教授(当時)、玉大大学院農学研究科応用動物昆虫科学研究分野の小野正人教授、金沢大学理工研究域自然システム学系の木矢剛智特任助教らの共同研究グループによるもの。詳細な研究内容は、米オンライン科学誌「PLoS ONE」に日本時間3月15日付けで掲載された。 ミツバチというと一般的には「刺す」虫というイメージを持つ方が多いはずだ。しかしながら、小野教授らは1995年に、日本在来種のミツバチであるニホ