エロゲにおける場とは肉体である −時間と空間の女神− セックスしたいという想いのトキメキを描く作品がエロゲの純愛系には普通に多いかと。 プレイヤーと主人公とヒロインの欲望は別々で、プレイヤーはともかく、ヒロインが物語の最初からセックスしたいわけではないのは普通でしょう。物語の中でヒロインの悩みに相談に乗って解決するとか、そういう過程を経てじょじょに恋愛感情が芽生えます。例えばチンピラに絡まれているところを助けるとか何でもいいんですが、それはプレイヤーにはオマケにも見えるのですが、物語的には重要です。 もちろん結果的には(エロゲーですから)必ずHシーンになりますが、あくまで出発点からそこを目的地にしているわけではないという建前が恋愛には必要なんですね。それは「よし、これからあの娘に恋しよう」という風に直接目的の対象にできないことに由来しています。むしろ事後的に恋していることに気付くのです。