銀河共和国元老院議長、いや、いまや銀河帝国の皇帝となったシスの暗黒卿、ダース・ シディアスことパルパティーンは目の前で起こったことがにわかには信じられず、彼にし ては珍しく呆けた表情を浮かべていた。 パルパティーンの新しい弟子ダース・ベイダーは死闘の末にジェダイマスターのオビ= ワン・ケノービに敗れ、四肢と大部分の循環機能を失った。 瀕死のヴェーダー卿を回収し、長時間に渡る再生手術を施して機械人間として彼をどうに か蘇らせた矢先にそれは起こった。 装甲服にヘルメットと黒マント、銀河中を恐怖させるべきダークサイドの化身として生まれ 変わったヴェーダー卿の肢体を拘束した手術台。 その手術台が水平から垂直に立ち上がる最中、突如として現れた光のゲートの中にベイ ダー卿の姿が掻き消えたのだ。 主を失った手術台だけが、仰々しい機械音と共に空しくパルパティーンの前にそびえ立っ た。
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