あなたが今,「タイム・スタンプ(時刻認証)サービスは何のために使うのか」,と聞かれたら,どう答えるだろうか。従来であれば,「企業間取引におけるトランザクションや電子メールの時刻を認証したり,内部統制用に文書の作成時刻を認証する」といったイメージが強かっただろう。記者も,この程度の認識しか持っていなかった。サービスを提供しているベンダーには失礼かとは思うが,正直,社内の情報システムが正しい時刻を刻んでいることを第三者に保証してもらうことに対して,それほど大きな需要を感じてはいなかった。 この認識が大きく変わることとなったのは,2007年春に開催された展示会「RSA CONFERENCE 2007」で,ある展示を見たことによる。記者は面白い展示に遭遇した。展示会社であるNTTデータによれば,同社が2000年から運営しているタイム・スタンプ・サービス「SecureSeal」の需要が,ここへきて“
![発想の転換が新しい需要を生む](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)