「インターネット・アーカイブ」代表、ブルースター・ケイル氏(43)に聞く (上)人類のすべての知識をオンラインに デジタル化された情報の便利さは、インタ−ネットを通じてだれでも、世界のどこからでもダウンロードし、利用することが可能になるという点だ。ただ、脆(もろ)さも抱える。インターネット上の情報は、前触れもなく突然、消え去る。ウェブページの寿命は、約100日とも言う。陽炎(かげろう)のような情報の宇宙を丸ごと、コンピューターのハードディスクに保存する取り組みを続けているのが、NPO「インターネット・アーカイブ」(米サンフランシスコ、http://www.archive.org/)代表のブルースター・ケイルさん(43)だ。名刺の肩書きは「デジタル・ライブラリアン(電子図書館員)」。情報の保存と著作権との軋轢(あつれき)をめぐる問題にも取り組むケイルさんに聞いた。 ●300億ページのウェブペ