こうして夜中に、昔よく聴いていた音楽を聴いていると、思い出で窒息しそうになる。 これを聴いていた頃はまともな仕事がなくて、どうしようもなくて、生きている意味がないと心底思っていたのに。こうして、多少好きな仕事をして大きい場で認められてリア充(笑)になった未来に、あの頃をたまらなく懐かしく思い出すなんて、想像もしなかった。 あの頃にあって今ないもの。失ったものの方がずっと大きい。「ずいぶん汚れたな」とか、感傷的になるのは非常にキモくてどんだけだよというか、そんなこと書いてるヤツがいたら全力で煽りたくなる(?)のだけれど、でもやっぱり汚れていて。私が大事にしていたものをすべて失った気がする。今の私には何も── もちろん手に入れたものもあるのだから。それだけを見て。前だけを見ていればいいんだよね。 でもそしたら、後ろに伸びている影を見られるまで首を回せてしまうのは何故?ということになる。 未来の