国産YS―11、中まで見られます 2007年04月08日 06年9月に国内路線から引退した、国産旅客機「YS―11」に焦点をあてた企画展が、航空科学博物館(千葉県芝山町岩山)で開かれている。戦後復興を遂げる日本の技術力を集めた開発史など当時の写真や実際の機首部分を展示し、日本の航空史を振り返る内容になっている。 内部の様子が分かるように外板を取り除いたYS―11の実機=芝山町の航空科学博物館で 同博物館によると、戦後の復興が力強さを増してきた1956年、国の主導で国産民間機計画が立案された。57年には「輸送機設計研究協会」を設置。「零戦」など旧日本軍機の設計に携わった専門家らを結集して、国の威信をかけた航空機開発が始まった。 輸送機・設計研究協会の頭文字とエンジンの候補番号1、機体の候補番号1を合わせて「YS―11」(全長約26メートル、全幅32メートル、66人乗り)と命名。59年から三菱