鉄鋼業界の全国的な組織である日本鉄鋼連盟は2009年11月26日、日本鉄鋼業における温暖化対策に関して、今後の取り組みについて発表した。鉄鋼生産プロセスにおいて世界最高水準のエネルギー効率を達成しているが、更なる向上を図ること、低炭素社会の構築に不可欠な高機能鋼材の供給を通じて、最終製品として使用される段階においてCO2削減に貢献すること、省エネ技術・設備を世界の鉄鋼業に移転・普及することで地球規模で貢献するとしている。長期的には革新的製鉄プロセスの開発を推進する。 日本で開発・実用化されたコークス乾式消火設備、高炉炉頂圧発電、副生ガス専焼ガスタービン・コンバインドサイクル発電等の省エネ技術の導入によるCO2削減効果(2009年10月現在)は、中国、韓国、インド、ロシア、ウクライナ、ブラジル等において合計で年間約3300万トン(CO2換算、以下同じ)に達している。 日本の省エネ技術を国際的