2.1 安定化と接続 超電導線材は、使用中の熱的暴走を防ぐために、CuあるいはAlのような熱伝導性の優れた物質と複合することが必要です。また、線材の長さは有限なので、他の線材との接続も必要となります。 2.2 従来の製造方法 Nb3Al の結晶構造はA15型で、NbとAlが3:1の比率で構成されています。A15型結晶構造を有する物質には、この他に、V3Ga、Nb3Ge等、優れた超電導特性を示すものが多くあります。しかし、ブロンズ法と呼ばれる比較的低温の固体拡散反応によって(最も優れた超電導特性を示す) 3:1(化学量論組成)のA15相だけが安定に生成するのはNb3SnとV3Gaのみです。その他のA15型物質の場合は、拡散熱処理を行うと超電導的に低級な他の比率の組成を持つ化合物相が混合して生成してしまいます。 Nb3Snを凌ぐ強磁場材料としてもっとも実用化が期待されてきたNb3Al線材につい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く