日本再興戦略のKPIとして、現状5.5兆円を2025年15兆円へ拡大させようとしている日本のスポーツ産業。そのために企業はスポーツへどう向き合っていけばいいのか。企業のスポーツへの関わり方を早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦教授に話を聞いた。 ――スポーツビジネスの課題はどこにあるのでしょうか? 日本はスポーツで儲けるという仕組みができていないし、その発想もありませんでした。アリーナビジネスを例にとっても、地方では苦戦しているところがあります。たとえば日本はスタジアムで稼ぐという経験もなく、設計事務所にもノウハウがありません。 チェコフットボールリーグ、スイスリーグなど欧州のサテライトリーグのスタジアムは、収益を生む仕組み、構造を持っています。スイスのヤングボーイズは、複合的なスタジアムになっています。レストランやショッピングモールが中二階にあり、ここからも収益を得ています。日本でこの
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