「楢山節考」「鬼畜」などの映画、テレビドラマ、舞台で幅広く活躍した俳優の緒形拳(おがた・けん、本名・明伸=あきのぶ)さんが5日、死去した。71歳。葬儀は7日、近親者で行った。死因などは明らかになっていない。 東京都出身。58年、劇団「新国劇」に入団し、辰巳柳太郎に師事した。60年、「遠い一つの道」(初主演舞台の映画化)で映画デビュー。65年、NHK大河ドラマ「太閤記」の豊臣秀吉役で注目を集め、68年に新国劇を退団した。 映画では、78年「鬼畜」と83年「楢山節考」で毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。他にも、79年「復讐するは我にあり」などで個性的な演技を見せた。長男の幹太さん(41)、次男の直人さん(41)も俳優。 先月30日には出演するテレビドラマ「風のガーデン」の制作発表会見に出席し、元気な姿を見せていた。 ◇ブログに最近も元気な姿を掲載 緒形さん本人の公式ブログは9月30日までほぼ