■はじめに 近視や遠視や乱視は、「近視・遠視・乱視」で説明しているように、目の屈折が正視よりずれることで起こります。屈折のずれを直す屈折矯正(あるいは、視力矯正)としては、眼鏡が一般的で最も古く、戦国時代にザビエルによって紹介されたと伝えられています。今日では、軽量なプラスチック製のレンズをはじめ、像のゆがみを少なくする非球面レンズも一般的となっています。20世紀に入るとコンタクトレンズが使用されはじめるようになり、眼鏡と同様に広く普及するようになりました。現在でも眼鏡とコンタクトレンズは最も一般的な屈折矯正手段であることに違いはありません。 屈折矯正手術は眼鏡やコンタクトレンズを使わず、手術的に近視や乱視を矯正する方法です。当初はメスを使用する方法が用いられていましたが、最近では、主として近視の矯正を行うため、特殊なレーザー(エキシマレーザー)を使って角膜の屈折力を調整して視力を回復する