あまりに忙しくて日記の更新ができなかったので、この間の出来事のみ記しておく。 金曜日、授業のあと、鷲田先生との共著の原稿書き。「言論の自由」について。 「言論の自由」という原理はずいぶん誤解されているような気がするので、そのことを書く。 言論の自由というのは端的に「誰でも言いたいことを言う権利がある」ということではない。 「誰でも言いたいことを言う権利がある」という理説が正しいのは、そうでない場合よりも、私たちの社会が住みやすくなる可能性が高いからである。 私たちの発言は「私がこのことを言うことによって、私たちの社会は少しでも住みやすくなるのか?」という問いかけを帯同していなくてはならない。 そして、この「私たちの社会は少しでも住みやすくなるのか」どうかを判定するのは、発言者自身ではない。 その発言の正否や真偽を判定するのは、本人ではなく、「自由な言論のゆきかう場」そのものである。 言論が