2014/10/10 プロ野球の現場において、運動記者クラブは絶大な力を持つ。多くの雑誌やフリーランスは個別に球団と取材パスの交渉を行なわなければならず、それを得るのは簡単ではない。運動記者クラブはプロ野球の発展に貢献しつつ、一方で産業障壁となっているのだ。門戸を開放すべきか? それとも維持すべきか? フリーランスとしてプロ野球の取材活動を続ける中島大輔が、業界のタブーに切り込む。 ホームランの感触はお約束 フリーランスの記者にとって、プロ野球の取材現場には“ガラスの天井”が立ちはだかっている。運動記者クラブという存在だ。 テレビや新聞など大手メディアで構成される運動記者クラブが取材パス取得で優遇されるあまり、選手、ファンを含めた野球界は大きな損失を被っているのではないだろうか。そう感じたことが、本連載を始める契機だ。 企画が具体化したのは、NewsPicksスポーツ担当の木崎伸也氏が「ス