【ジュネーブAFP=時事】2014年、フランス軍や国連の中央アフリカ派遣部隊による現地の子供らへの性的虐待疑惑を告発したスウェーデン人国連職員が辞表を提出した。 職員本人が7日、報道機関に明らかにした。職員は「たくさんの権力乱用が判明しながら誰も責任を問われない。もうここでは働けない」と心境を語っている。 辞意を表明したのは国連勤続歴30年以上の人道問題調整事務所(OCHA)職員アンダース・コンパス氏。性的虐待疑惑に関する機密報告書が国連内部で放置されていると憤り、フランスの検察に持ち込んで内部告発、実態が明るみに出た。コンパス氏は内部文書漏えいの職務規定違反に問われ、停職処分を受けている。