電化製品などの材料に使われるレアアース(希土類)を含んだ新種の鉱物を、三重県伊勢市の山中で発見したと山口大と愛媛大、東京大のグループが2日、発表した。 海底プレートの移動で陸地に堆積し鉱物になったものとみられる。小笠原諸島の南鳥島周辺の海底でレアアースを含む泥が最近発見されたが、数億年かけて同じ過程で鉱物になっていくと推測できるという。グループは分布やでき方を解明する研究に役立つとみている。 グループによると、見つかった鉱物は、レアアースのランタンとレアメタル(希少金属)のバナジウムを含む褐簾石。三重県伊勢市矢持町の山中で平成23年4月に発見された。国際鉱物学連合に今年3月1日に新鉱物として承認され、「ランタンバナジウム褐簾石」と名付けられた。