▲登壇者の中條謙自氏(左)と渡辺峨山氏。“NJ”の愛称で呼ばれる中條氏は、コーエーテクモゲームスにて『戦国無双』シリーズのサウンドディレクターを歴任。人間国宝にも師事した尺八奏者の大家の渡辺氏は、『戦国無双』や『討鬼伝』などでの演奏に加え、和楽器全般の監修も行っている。 ▲作曲者側の登壇者である稲毛謙介氏(左)と坂本英城氏。稲毛氏は『戦国無双』シリーズなどでメインコンポーザーを務め、その後に独立。『討鬼伝』シリーズを手掛けた坂本氏は、沖縄ゲームタクトの功績が認められ、前日にCEDEC AWARDSのサウンド部門にて最優勝賞を獲得したばかり! トークのはじめに中條氏は、和楽器をゲーム音楽に取り入れ意図が、約9年前に『戦国無双』を世界に通じるグローバルなものにしようと考えたことにあると説明。それまでは、ゲーム音楽にかぎらず和楽器を取り入れた楽曲といっても、サンプリング音を貼り付けているようなも
CEDECで行われた“大塚康生×上田文人対談~もっと上手くなりたい!動かす力~”と題された特別招待セッションの模様をリポート。上田氏独占インタビューもあり! ●リアリティーを演出するのは“演技を想像する力” CEDEC(CESAデベロッパーズカンファレンス)2010が、2010年8月31日~9月2日の3日間にわたって、神奈川県のパシフィコ横浜・国際会議センターにて開催中だ。社団法人コンピュータエンタテインメント協会(CESA)主催によるCEDECは、ゲーム開発者の技術交流などを目的に開催されている講演会で、今年で12年目。ゲームの知が集結するCEDEC 2010の模様をリポートする。 ここでお届けするのは、“大塚康生×上田文人対談~もっと上手くなりたい!動かす力~”と題された特別招待セッション。本セッションでは、大御所アニメーター大塚康生氏と『ICO』や『ワンダと巨像』を手掛けた上田文人氏
[CEDEC 2010]最新グラフィックス技術を現場はどう見ているのか。ゲーム開発マニアックス〜グラフィックス編 ライター:米田 聡 昨年のCEDECでは,4Gamerのライターとしてもおなじみの西川善司氏が司会者を務めたパネルディスカッション,「ゲーム開発マニアックス」が行われた。これはかなり好評だったようで,今年のCEDECでは「グラフィックス編」と「物理シミュレーション編」に分けて,2日間にわたって開かれることになった。 ここで紹介するグラフィックス編は,昨年と同様,現在注目されているグラフィックス技術を開発者に語ってもらおうという内容だ。ディスカッションという形式上,ややテーマが散漫になりがちなところもあるため,筆者が興味深いと思った発言を中心に取り上げてみた。 物理ベースのレンダリングでも デザイナーの調整は欠かせない トライゼット代表:西川善司氏 ディスカッションのテーマとして
[CEDEC 2010]切込隊長&みずほキャピタル逸見氏,2つのセッションから見えてくる「ゲームに投資してもらう」ために必要なこと 編集部:TAITAI ゲーム作りが個人制作の延長のような状況だった時代から数十年。産業化が進み,またそれと同時に,プロジェクトそのものにも莫大な開発費が必要なっているのが昨今のゲーム業界の状況である。一方で,どうやってコンテンツを開発するための資金を集めるのかは,他のコンテンツ産業同様に,長年ゲーム会社各社が頭を悩ませている大きな課題だ。 なぜなら,いわゆるコンテンツビジネスは投資に対するリターンが計りづらく,結果として,投資家はゲーム(というか,コンテンツ産業全般かもしれないが)に対する投資を渋りがちだからだ。簡単にいえば,「水物には投資しづらい」という話である。 とくにゲーム産業が成熟し,右肩上がりの急成長も今後は望めないという今。ゲーム会社は,会社を経営
[CEDEC 2010]物理シミュレーションはゲームとどう関わるべきか。「ゲーム開発マニアックス〜物理シミュレーション編」レポート ライター:米田 聡 トライゼット代表 西川善司氏 4Gamerでもライターとして活躍している西川善司氏が司会を務めるパネルディスカッション「ゲーム開発マニアックス」。2日目は「物理シミュレーション編」が行われた。物理シミュレーションは,すでにいろいろな形でゲームに応用されているが,開発の現場ではさまざまな試行錯誤があるようだ。またゲーマーサイドから見ても,“物理”を強く意識させられるようなゲームタイトルが増えているわけでもない。 今後,物理とゲームの関係はどうなっていくのだろう。このディスカッションでそうしたところが少し見えてくるかもしれない。本稿では,ディスカッションの大まかな流れを追いつつ,筆者がとくに興味深いと感じた部分をレポートしていこう。 左から,ソ
技術が発達し、CGや3Dなどでアニメやゲームの表現力は格段に進歩した。よりリアルへの傾倒していく中で、本当にキャラクターを生かしたアクションを与えることができているのか――? 常々アニメーターは演技者であれと公言する大塚康生氏は、近年の止め絵で表現するアニメーションに異論を唱えている。 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が8月31日~9月2日の期間、パシフィコ横浜で開催している日本最大のゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2010」(CESAデベロッパーズカンファレンス 2010)の2日目、メインステージに宮崎駿や高畑勲とともに「太陽の王子 ホルスの大冒険」「ルパン三世」「パンダコパンダ」「未来少年コナン」などを手掛けたテレコム・アニメーションフィルムの大塚康生氏と、「ICO」「ワンダと巨像」や「人喰いの大鷲トリコ」ディレクター/ゲームデザイナーの上田文人氏が並んで座
「パチンコのような単純さ」で1000万ユーザー獲得 グリー田中社長が語るヒットの極意:CEDEC 2010(1/2 ページ) 携帯電話向けソーシャルゲームが盛り上がっており、GREEの「釣り★スタ」のように1000万ユーザーにプレイされるゲームもある。1000万規模のヒットを狙うにはどうすればいいのか。ゲーム開発者向けイベント「CEDEC 2010」のパネルディスカッションで、グリーの田中良和社長は、パチンコやテレビのような“単純さ”が必要と説いた。 田中社長は、GREEにゲームを提供するスクウェア・エニックス・ホールディングスの原口洋一専務、芸者東京エンターテインメント(GTE)の田中泰生社長ととともに、ソーシャルゲームとパッケージゲームの違いなどを語った。モデレーターはエンターブレインの浜村弘一社長が務めた。 「1000万ユーザーいかないとヒットじゃない」 GREEは2125万会員。携
[CEDEC 2010]“ゼビウス”“ドルアーガ”の遠藤雅伸氏が読み取った,「ひぐらしのなく頃に」と“ライトゲーム”の共通項とは? 編集部:A.I. モバイル&ゲームスタジオ取締役会長 遠藤雅伸氏 現在開催中のゲーム開発者向けイベント「CEDEC 2010」において,あの「ゼビウス」や「ドルアーガの塔」で有名なクリエーター遠藤雅伸氏によるセッションが行われた。セッションタイトルは「ライトゲームなう」。ここで遠藤氏は,ライトゲームの基礎知識や,ライトユーザー向けゲーム企画におけるゲームデザインのコツなどを語った。 遠藤氏といえば,実年齢30代以降の元ゲーム少年には,「ゼビウス」や「ドルアーガの塔」など“実は裏側に大きな物語が隠されているゲーム”の開発者として記憶される人物だが,近年は携帯電話で遊ぶようなライトでカジュアルな作品に注目しており,自らその制作にもかかわっている。今回のセッションで
[CEDEC 2010]アニメとゲームを結ぶ“動かす技術”について,超大物クリエイターが熱く語った。「大塚康生×上田文人対談 〜もっと上手くなりたい!動かす力〜」レポート ライター:徳岡正肇 大塚康生氏 CEDEC 2010の2日めに行われた特別招待セッションでは,「アニメの力をゲームの世界に」というテーマで,大塚康生氏と上田文人氏の対談が,細田伸明氏の司会のもと行われた。 大塚氏は元麻薬取締官という異色の肩書きを持ったアニメーターで,伝説の「白蛇伝」(1958)や「太陽の王子 ホルスの大冒険」('68)に参加,「ムーミン」('69)「ルパン三世」('71)「パンダコパンダ」('72)「未来少年コナン」('78),映画「ルパン三世 カリオストロの城」('79)「じゃりン子チエ」('81)などの作画監督を歴任してきた,いわば伝説級の人物。 上田氏は,「ICO」「ワンダと巨像」「人喰いの大鷲ト
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く