鹿児島に、薩摩切子という、美しい紋様の彫刻が入ったガラスの伝統工芸品があります。この工芸品を作っている職人の姿を間近で眺められるのが、鹿児島市内にある名勝 仙巌園に併設された「薩摩ガラス工芸」の薩摩切子工場です。 薩摩切子は蘇る この薩摩切子とは、その名の通り「薩摩」の「切子(=ガラス)」工芸品のこと。1846年に島津藩による海外輸出品としてはじめられ、日本で初めて「紅」の発色に成功したこともあり、当時はかなり話題になったそうです。 ところが、その数年後に起きた西南戦争によって技術が途絶えてしまいます。1877年頃のことだったそうです。 そこから約100年の時を経て、1985年に復活したのが、いまの薩摩切子です。当時の製品や記録を丹念に紐解き研究することで、当時の技法を再現することができたとのこと。 そんな薩摩切子づくりを間近で見られる施設があるんです。 薩摩切子工場と磯工芸館 その工場は