VIII号戦車 マウス(はちごうせんしゃマウス、独: Panzerkampfwagen VIII (Sd.Kfz 205) Maus)は、第二次世界大戦中にドイツで試作された超重戦車である。2両作られたがそのうち1両は爆破処理された。なお、実際に造られた戦車としては世界最大重量である。 マウスの開発にはアドルフ・ヒトラーの戦車に対する思想との強い関与が存在している。1941年に独ソ戦が開始され、ソ連軍のT-34中戦車、及びKV-1、KV-2重戦車はドイツ戦車にとって大きな脅威となった。さらに、これらを凌ぐソ連軍の新型戦車出現の可能性を危惧したヒトラーは、1941年11月29日の総統官邸における会議でフェルディナント・ポルシェ博士に超重戦車開発の可能性について打診した[5]。ヒトラーは1943年春にはソ連軍が超重戦車を戦場へ投入すると確信していたため、彼は主砲も装甲も当時の技術で最高の戦車を