静岡大学や九州大学でも教鞭を取る、ワクワク系マーケティングの小阪先生との対話も中盤に差し掛かります。大量生産・大量消費時代を経た現代日本。対談の前編では、インターネットや検索エンジンの出現を経て台頭する新たな消費感性。それらを脳のはたらきから読み解く、ニューロサイエンス(神経経済学)の最前線のお話を伺いました。中編ではお金という道具の不思議さや、変化した経営のルール、中小企業の可能性についても対話を重ねていきます。 小阪 ちなみに私も、“お金”というものの微妙さって、しばしば感じることがあって。コンビニで買い物してる時に、「おにぎりと、こんな物体が交換されるんだー、なんだか不思議だよな」って思うことがありますね。 安田 小阪さんも、不思議に思われますか。僕もそうなんですよ。 小阪 もともとは、物々交換が始まりですよね。あとは、モノとサービスが交換されるような「これあげるから、代