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ストーリーに関するtomomutinkunのブックマーク (2)

  • 本を捨てたら倍返しされた話

    就職して3年が経ったころ、持っていたを全部捨てた。 なかば自暴自棄の一大決心で。 学生時代に夢中になって読んだ書棚いっぱいのたち。 すべて捨てさることで、それまでの自分に踏ん切りをつけ、会社員としてのアイデンティティをより確固たるものにしようとした。 会社では、二日にいっぺんのペースで徹夜して、貧乏揺すりよろしくキーボードを叩き、必死に仕事をさばいていた。 やがて書棚でほこりをかぶっている学生時代の愛読書が目に付くようになった。 文学なにするものぞ、なんの役にも立たないやつめらが! というわけで自分に必要ないものだと決めつけた。 気がついたら会社をやめていた。 会社をやめたら、を捨てた自分がむしろ嘘になった。 一緒に心のブレーキも壊れた。 今や1万冊近くにふくれあがった蔵書たち。 居並ぶたちは、ただそこにあるだけで心和ませる生涯の伴侶のようでもある。 そこには、少ないながらこれまで

    本を捨てたら倍返しされた話
    tomomutinkun
    tomomutinkun 2014/04/06
    星新一的なストーリーに発展しそう
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    その古屋の店主はポンコツ美大出の気取り屋で、最終団塊世代だった。いい年をこいて、長髪で金輪際似合わぬ髭を生やし、スカしたメガネをかけている。よくアゴがまわり、愚にもつかない能書き御託寝言たわ言を並べたてた。退屈で辛気くさくて新味に欠け、陳腐でありきたりだった。いつも、ゴミ屋/クズ屋/せどり屋ふぜいがなにをぬかしやがるとムカッ腹が立ち、虫酸が走った。 その古屋の店主は造作家/装幀家としていくつかのショボくれた仕事をしているが、杉浦康平や戸田ツトムや平野甲賀や菊地信義の100万分の1の価値もないものだ。はっきり言えば1mmの価値もない仕事。腹にすえかねて、なんのかんのとイチャモンをつけることにした。訴訟の嵐作戦だ。キラー・テーマは感染症。業務上過失傷害で刑事告訴もしてやるかな。判例がなけりゃ、つくればいい。ガサ入れの画像/動画をさらすのも一興だ。行政に業務停止命令を出させるという手もある

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    tomomutinkun
    tomomutinkun 2014/03/03
    私が好きな語り口。引き込まれる
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