前回は、日本中に激震が走ったSMAPの解散騒動から、これまでと違う世界に踏み出すときにも、もと居た場所での信頼や友情を失わず再成長を図る方法について、アンガーマネジメント的思考を交えて検討しました。 さて今回は、先の大相撲初場所において、日本出身の力士として10年ぶりの優勝を果たし、日本中を熱狂させた琴奨菊関を取り上げます。 「琴バウアー」はすっかり有名になりましたが、こうした彼のさまざまな取り組みが、実に多くのアンガーマネジメントテクニックと絡んでいることをご紹介し、私たち自身も簡単に「あきらめない」ために、どのような思考が有効かを考えていきます。 「史上最スロー記録」の舞台裏 相撲人気は2014年から回復基調にあるといわれています。同年の秋場所では、若貴全盛時代の1996年以来18年ぶりに14日間の満員御礼を記録、年6場所合計の大入りは58日間となり、1997年(77日間)以来の多さと
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