コンピューター業界で長らく化石扱いされてきたIBMのメーンフレーム(大型汎用コンピューター)が息を吹き返した。何十台もの小型サーバーをつなぎ、複雑になる一方のネットワーク管理に手を焼いたユーザー企業が、ハードを一括管理できるメーンフレームに回帰し始めたからだ。“恐竜”の復活で、富士通やNECなどライバルメーカーの動きも慌しくなってきた。 「今月もT-レックスは2ケタ増です」 日本IBM金融営業部門のオフィスには、あちこちに恐竜のマスコットが置いてある。社内ではメーンフレームの最上位機種「z990シリーズ」をT-レックス、その下の「z800シリーズ」をラプターと、それぞれ恐竜の愛称で呼んでいる。「滅びゆく恐竜」のイメージを逆手に取って、販促キャンペーンのキャラクターにしているのだ。 分散から再び統合へ 分散システムが主流になった1990年代以降、IBMのメーンフレームは小型機に攻められっぱな
特許権の取得と特許侵害(3) (矢野 千秋=弁護士:矢野・千葉総合法律事務所) 第25回 特許権の取得と特許侵害(2)で述べたように、特許権は、出願人が明細書中に記載した「特許請求の範囲」(以下「クレーム」といいます)に対して与えられています。すなわち、特許権者はこのクレームの範囲において独占権を与えられているわけです。 特許請求の範囲すなわちクレームは、個人的に法律の条文を作っているのと同じことなのです。 しかしその「記載」、すなわち用語が、不十分であったり、また使う人によって意味内容が違ったりします。どうしても不明確な場合も出てきます。このように言葉の難しさの問題がありました。言葉の解釈は困難なものです。言葉は人によっても使っている意味が異なります。そのような不確かな部分があると同時に、いったん書かれるとその範囲を限定してしまうという欠点(言葉の硬直性)もありました。 また、
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