ところが産地が青森県のはずが宮城県になってしまっており,検査機関が横浜検疫所のはずが青森県原子力センターになっている。さらに「流通品」は「と畜場」の間違い。手作業でまとめた際の誤記のようである。この例では検査結果(ND)そのものは正しいが,なかには放射性物質が検出されたのにNDと誤記したケースもあったという(現在は訂正済み)。 さらに,厚労省の担当者に間違いを指摘する手段が電話とファクスしかなく,指摘してもなかなか直らないことがあるようだ。 こういうきれいに罫線を引いた報告書を手作業で作るのではなく,情報技術を活用して,情報発生源で一度入力したら何度も再入力する必要がないシステムが作れないものか。例えば(財)食品流通構造改善促進機構がボランティアで運用している食品の放射能検査データサイトはすばらしい。ここは間違いもメールで指摘するとすぐ直してくれるという。上の例の誤りも訂正されている。 [