ひとくちに「得意先」といっても、自社にとっての重要性はさまざまである。どの得意先に対する売上が、自社の利益に貢献しているかを知るにはどうしたらよいだろう? 得意先別に利益を把握しようとする場合、売上はもちろんですが、販売費・一般管理費や製造間接費を得意先ごとに配賦する必要があります。しかし、これらの経費は予測や見積もりによるところが多く、精度を高めるためには相当のコスト負担が必要です。 また、経費の固変分解をする場合においても、固定費と変動費を厳密に区分することは難しく、さらにこれを得意先別に行うとなると管理指標として使用できるかといえば疑問が生じることも多いものです。 そこで時系列データを使い、得意先別売上高と経常利益で回帰分析を行うことにより、相関関係を検討材料として利用することが有効です。Excelの「分析ツール」を使った方法を見ていきましょう。 分析手順 今回はサンプルとして、以下