自分のことが大嫌いだった。 見た目は醜いし頭は悪い。 正義感が強いから、他人をネタにする笑いがすごく嫌いだし、楽しむ事が苦手だった。 選ばれた人間のための養分であるかのような人生だった。 生きているのが辛いからとっとと転生ガチャ回したかったけど、親が悲しむからとりあえず生きてた。 そんな中、余命宣告を受けた。 若いからほぼほぼ死ぬことは確定らしい。 はじめはショックだったけど、家に帰って俺が感じたのは喜びだった。 ずっと死にたいって思ってきてそれはいけないことだったのに、正当に死ぬ言い訳を手に入れたような気がしたからだ。 歪んでいると思うけど、身体的には辛いけど、本当に嬉しいんだ。 理解できないかもしれないけど、俺みたいな人はきっと世の中にいっぱいいると思う。 そいつらに言いたい。一足先に行くわ。じゃあな。