日本の「マンガ」が世界中で読まれるようになった一方で、日本人の海外コミックに対する関心は薄い。ここにも現代日本人の「内向き志向」が? そんな状況に「活」を入れるべく、ひとりのフランス人が立ち上がった。 フレデリック・トゥルモンド Frédéric Toutlemonde 1978年パリ郊外リラ生まれ。パリ第7大学日本言語文化学科卒。学生時代にスペインとキューバを繰り返し訪問。1999年に初めて日本を訪れ、2003年より日本で暮らす。在日フランス大使館に勤務する傍ら、「ユーロマンガ」誌を主宰し、「海外マンガフェスタ」の実行委員長を務める。 「日本では、“マンガ”(※1)があまりにも強く、独自の発展を遂げてきた。だから日本人はコミックといえば日本の“マンガ”だけで、海外にも同じジャンルの文化があるということを忘れています」——そう語るのは、2012年11月18日に東京ビッグサイトで開催される「