キットタケナガ先生の写真展「メコンを渡る風」を見るために富士フォトギャラリー調布へ出かけた。 ラオスで漉かれた紙を使ってプリントした意欲作である。 紙をラオスまで取りに行くところから実際のプリント作業まで、とにかく紙の質が悪いので大変苦労されたそうだ。 紙の質が悪いと書いたが、今回はそれを狙ってのものとなる。 今の世の中質の良い紙はいくらでもあるが、悪いものはわざわざラオスまで取りいかなければならないわけだ。 私も、写真を絵のような質感にしたくて和紙等に印刷してみたことがあるのだけども、思った以上に写真っぽくなり(紙の質感は出て良い風合いにはなるのだけども)、ちょっと思ってるのと違うなあと考えていたので、今回の写真展は非常に興味があったのだ。 紙の質の悪さはひと目で分かる。 シワが寄っていたり、厚さや繊維の状態がバラバラだったりと、お世辞にも良いとはいえない。 しかし、紙の縁を手でちぎった
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