(2014年4月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 米国のヒスパニック人口の増加が、この国の教室で繰り広げられる文化戦争の新たな章を開いた。テキサス州の学校を巡る論争がメキシコ系米国人の地位に対する意見を二分しているのだ。 メキシコ系米国人を巡る戦いは、米国の変わりゆく姿に対して一部の保守派が抱く不安と、ヒスパニック系有権者を取り込めない共和党の現状を浮き彫りにしている。 以前、進化論の教育について争ったテキサス州教育委員会のメンバーは先週、公立高校向けに同州初のメキシコ系米国人に関する学習科目新設を求める提案を巡って衝突した。民主党員は、そうすれば包括性を推進することになると述べたが、共和党員は社会に分裂を植えつけることになると述べた。ある共和党員の委員はこれを「逆人種差別」と呼んだ。 テキサス州のヒスパニック住民の割合は38%と、カリフォルニア州並みに高く、ニューメキシコ州に次ぐ