米国防総省の過激な科学部門である国防高等研究計画庁(DARPA)の基準からしても、このプロジェクトは現実離れしているように思える。「セルフ・アセンブルを行なう、あるいは変形し、機能を果たした後、ばらばらになる」よう命じることが可能な素材、というのだ。 だが、DARPAが支援する複数の研究チームが、この信じられない目標に向かって前進している、と『Signal』誌のHenry Kenyon氏は報告している。 DARPAの『Programmable Matter』(プログラム可能な素材)プロジェクトは、第2段階に入って5カ月になる。来春早々には第2段階が終了する見込みだ。第2段階が終了すれば、研究者たちは、「一連の構成要素から、特定の大きさや形状の3次元固体を4?5個組み立てる」予定だ。 このプロジェクトは将来、「気候に合わせて変形する航空機や、地上用の変形型車両、変形型制服、狭い開口部を