サッカーＪリーグ１部（Ｊ１）清水エスパルスの大榎克己監督（５０）が、成績不振の責任を取って辞任する意向をクラブに伝えたことが３１日、分かった。後任に田坂和昭ヘッドコーチ（４３）が監督代行に起用される見通し。 　大榎監督は昨年７月、解任されたアフシン・ゴトビ前監督の後任として清水エスパルスユース監督から昇格。静岡市清水区出身で、クラブの創生期に活躍したＯＢ監督はチームの再建を託されたが、昨季は最終節でＪ１残留を決めるなど低迷した。 　今季は３〜５月にクラブワーストタイのリーグ戦９戦勝ちなしを記録するなど第１ステージは最下位。第２ステージも１勝２分け２敗と苦戦し、年間順位は１７位。Ｊ１に残留できる１５位とは勝ち点３差で、厳しい状況が続く。大榎監督の采配したリーグ戦は通算８勝９分け２２敗。 　元日本代表ＭＦの田坂氏は広島市出身。東海大一高（現東海大翔洋高）、東海大を経て、ベルマーレ平塚（現湘南）

清水はあらためて厳しい現実を突き付けられた。ホームで迎えた第２ステージ（Ｓ）開幕戦。２０１３年３月の横浜Ｍ戦以来となる５失点を喫した。第１Ｓ最下位から「新たな気持ちで臨もう」と言って選手を送り出した大榎監督らチームはＶ字回復を狙ったが、早くも下方修正への決断を迫られる点差、内容となった。 　攻守ともちぐはぐだったが、目についたのが相手へのアプローチの甘さだ。最終ラインを高く設定するため、高い位置でのプレスが求められる。だが、その戦いは相手に分析されている。シンプルにパスを通されてＤＦ陣の背後を突かれ、ＧＫと１対１になる場面が目立った。２失点目以降はシュートを打たれた選手を完全にフリーにしていた。 　今季は守備力を優先し、球際の強さを求めて選手選考してきたはずだった。だが、第１Ｓ途中からパスサッカーへ転換、さらに中断期間中、ピッチを８分割した戦略で守備を簡素化した。「選手に迷いを生じさせたか

Ｊ１清水のヘッドコーチに、前Ｊ２大分監督の田坂和昭氏（４３）が就任することが１日、分かった。早ければ２日に合流する。 　田坂氏は広島県出身。東海大一高（現東海大翔洋高）、東海大を経て、平塚（現湘南）や清水、Ｃ大阪でプレーした。現役引退後に２００６年から清水でコーチを務め、日本代表ＦＷ岡崎（イングランド・プレミアリーグ、レスター）や大前、長沢らを育てた。１１年から今年６月までＪ２大分監督。 　クラブ側は田坂氏に守備面の再建を期待する。内田一夫ヘッドコーチはサテライト担当に異動となる。 このほかの記事 ファン感謝デー　３０００人と選手交流 (2015/6/29 08:20) オリジナル「スタイ」今年も　静岡市内新生児に配布 (2015/6/28 08:18) 静岡市里親会に福祉基金を贈呈 (2015/6/28 08:15) ヤコヴィッチがカナダ代表入り (2015/6/27 08:23) 心筋

サッカー元日本代表で、現役時代にＪ１清水や欧州クラブなどで活躍した戸田和幸氏（３７）が２日、古巣清水の練習を視察した。スタッフと同じジャージーを着用し、ピッチに立った。「今後指導者を目指す上で、勉強させてもらいたかった。以前から大榎監督に頼んでいた」と戸田氏は説明したが、大榎監督は「ＯＢだし、いろいろな経験もしている。いい機会なので、アドバイスしてほしいし、若い選手には積極的に（戸田氏の）話を聞いてほしいと伝えた」と“臨時コーチ”のような役目も期待している。戸田氏の参加予定は５日まで。 このほかの記事 岡崎選手、観戦　退団後初、ファンと交流 (2015/5/31 08:10) ３０日の川崎戦、日本代表の岡崎来場 (2015/5/29 08:55) 清水が２社とスポンサー契約 (2015/5/23 08:30) ＭＦ村田、全治４週間 (2015/5/22 09:47) ＜Ｊ'ｓ　ＨＥＲＯ＞（

全国市議会議長会（会長・佐藤祐文横浜市議会議長）は２５日までに、全国の７９０市と東京２３区の議会が議会規則を策定する際に参考にする「標準市議会会議規則」を近く改正し、女性議員が出産を理由に欠席できる規定を明記することを決めた。 　全国町村議会議長会は月内にも、同様の規定を加えることを検討中だ。国会と全国都道府県議会議長会の標準規則には、既に出産による欠席規定があり、市区町村レベルにまで広がることで、立ち遅れていた日本の議会での「女性が子どもを産みやすい環境」整備が加速する見通しになった。 このほかの記事 市町村議会にも「出産欠席規定」 全国議長会が近く改正へ (2015/5/25 17:57) 敵基地攻撃も許容―菅氏 海外での武力行使めぐり (2015/5/25 13:16) 政府、サイバー新戦略決定 首相「成長実現の基盤」 (2015/5/25 11:38) 衆院議員の資産平均３４６３

学習指導要領に基づき、生活科で児童が自らの生い立ちを振り返る小学２年生の授業について、虐待などさまざまな理由で親と暮らせない児童を養育する里親らから戸惑いの声が上がっている。「一律の取り組みが、大きな負担になっている子どももいる」。切実な訴えに、専門家も「家族が多様化する中、学校側に配慮が必要」と指摘する。 　「本当につらい作業だった」―。小学３年の女児を養育する静岡県中部の里親は、女児が２年生だった今年２月に取り組んだ生活科の授業に苦しんだ。担任から「名前をつけた理由」「１歳の時に初めてできたこと」などの質問が書かれたプリントを宿題で配られた。絵本の形にまとめるため、思い出の写真などを準備するようにも言われた。 　女児が里親の元にやってきたのは小１の時。写真はあったが、実の親と連絡は取れない。担任に相談すると「ありきたりなことでいいから書いて」と返ってきた。名前の由来や乳幼児期の様子など

Ｊ１清水が元ナイジェリア代表ＦＷピーター・ウタカ（３０）＝中国スーパーリーグ北京国安＝の獲得を目指していることが９日、分かった。交渉は大詰めを迎え、本人は８日に来日した。９日に清水のキャンプ地鹿児島市入り。市内で身体検査などを行う予定だ。 　１７７センチのウタカは、爆発的なスピードと得点感覚が持ち味。クロアチア、ベルギーなど欧州リーグでプレーし、オーデンセ時代の２００９―１０年にデンマーク１部の得点王を獲得している。 　清水は元オーストラリア代表ＦＷミッチェル・デューク（２４）の獲得にも動いている。 このほかの記事 ＦＷウタカ獲得へ　元ナイジェリア代表 (2/ 9 16:05) 静岡ダービー、磐田に敗れる　ニューイヤー杯 (2/ 9 12:05) ＜ニューイヤー杯＞復帰組光る　八反田、枝村が起点 (2/ 9 12:01) ＜ニューイヤー杯＞新人北川、実戦２戦３発 (2/ 9 11:55)

―チームが危機的な状況の中、二人ともシーズン途中で監督を受けた。 　名波　何試合、指揮したんですか。 　大榎　１７試合。４勝３分け１０敗。ひどいね。 　名波　ボクは（プレーオフを含めないで）９試合。内情は知っていたけど、厳しかった。 　克己さんが就任した時は、本当にうれしかった。小学生のころから憧れていた存在だから。大榎エスパルスは間違いなく生き返るだろうと。 　大榎　あんなに苦しむとは思っていなかったでしょう。 　名波　お互いそうじゃないですか。 　大榎　磐田の監督に就いた時は「よくあのタイミングで」と感じた。でも互いに磐田、ボクは清水にお世話になって、そのチームに対する思いが強いことは共通して言えると思う。 　名波　練習内容は最初どうしたんですか。ユースでやっていた練習を持ち込んだとか、トップなりの内容にしたとか。 　大榎　まずは練習量が少ないと思った。 　名波　はい。同じですね。 　

Ｊ２磐田は２９日、元日本代表ＦＷ前田遼一（３３）がＪ１のＦＣ東京に完全移籍すると発表した。プロ１５年間在籍した磐田を去る前田は「今回の決断は本当に迷い、何度も考えた。自分と磐田にとってプラスになると信じている」とコメントした。 　前田は２０００年、暁星高（東京）から磐田に入団。０９、１０年に２年連続でＪ１得点王に輝くなどエースとして活躍し、Ｊ１歴代５位の１３７得点を積み上げた。Ｊ２の今季はチーム最多の１７得点を挙げ、名波監督就任後はゲーム主将も務めた。日本代表では３３試合１０得点。ワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会のアジア予選突破に貢献したが、本大会のメンバーには選ばれなかった。 　生え抜きのストライカーは「本当にお世話になった。ありがとうございました」とサポーターへの感謝を示し、「いつかまた前田がほしいと言ってもらえるような選手になれるように頑張る」と新天地での活躍を誓った。 このほか

Ｊ１清水からＪ１神戸に期限付き移籍しているＭＦ枝村匠馬（２８）が来季、２年半ぶりに復帰する可能性が高くなった。Ｊ１を含む複数のクラブからのオファーが届いているが、来季は清水でプレーしたい意向をこのほど行った清水との契約更改交渉で伝えた。 　枝村は清水ユースから２００８年にトップ昇格。１２年途中にＣ大阪、１４年から名古屋、同年途中からは神戸に所属した。 　来季からＪ１に昇格する松本は、ＤＦ犬飼智也（２１）の期限付き移籍期間満了を発表。犬飼が清水に復帰するとコメントしている。 このほかの記事 ＭＦ枝村、復帰の意向 (12/27 08:01) 熊本のＦＷ沢田獲得 (12/27 08:00) 新体制発表会見にファン招待　初の試み (12/27 08:00) ＧＫ相沢、Ｊ２徳島へ (12/27 07:59) Ｕ―１５日本代表　斉藤氏がコーチに (12/26 08:27) 岡崎４年ぶり、クラブハウス訪

Ｊ１清水の“スーパーサブ”村田和哉（２６）が今季終盤に大活躍し、Ｊ１残留に貢献した。８月９日の徳島戦で清水のホーム通算６００得点を決め、大榎監督に就任初勝利を贈り、１１月２日の川崎戦は後半４５分に決勝点を挙げ、等々力での９年ぶり勝利の立役者となった。 　今季リーグ戦出場は２９試合４６２分。１試合平均わずか１５分と限られた時間で結果を残し、心身とも向上させた。居残り練習に加え、自宅でもストレッチを続けた。今季からメンタルトレーナーとも個人契約した。 　試合前日、イメージをノートに記すことを習慣にした。ヒーローインタビューで何を話すか、さらに、結果を残せなかったらどう振る舞うかまで、細かくつづった。「いい準備をすれば試合でやれる自信になった。シーズン終盤は怖いくらいに思い通りの展開になった」と村田は話す。 　積極的に人と触れ合うようにした。試合翌日にサッカースクールで臨時コーチも務め、８００人

指揮官と選手の間に生じた溝は、想像以上に深刻だった。２０１１年からＪ１清水で采配を振るったアフシン・ゴトビ前監督。７月２３日、敵地のＧ大阪戦で０―４と完膚なきまでにたたきのめされ、リーグ戦７戦勝ちなし。１５位にまで順位を下げ、「Ｊ２降格」がちらつき始めた。 　宿舎に戻ると監督、選手、強化担当者らで緊急ミーティングを行った。ゴトビ監督が口火を切った。「君たちは私を辞めさせるために、わざと無気力な試合をしているのか」。チーム関係者は「選手に対して、とても残念な言葉だった」と振り返る。信頼関係は崩壊した。この発言が解任の決定打となった。 　イラン系米国人のゴトビ監督は勝利とともに、理想のサッカーも追い求める。選手選考も、そうしたサッカー観に基づく。失格の烙印（らくいん）を押された選手がはい上がるのは難しい。昨年まで「私が理想とするボランチ」とチームの中心に据えていた１２年ロンドン五輪代表の村松は

Ｊ１清水ＦＷ高木俊幸（２３）が、浦和へ移籍する見通しとなった。清水との契約は今季限りで、浦和から正式なオファーが届いている。今週中に決断を下す。２０１１年、Ｊ２東京Ｖから清水へ加入。４年間でＪ１通算１２０試合２０得点。 　浦和は広島ＦＷ石原直樹（３０）、柏ＤＦ橋本和（２８）、仙台ＦＷ武藤雄樹（２６）も獲得する見込み。 このほかの記事 FW高木俊、浦和へ (12/ 7 07:47) 残留「信じてた」　清水サポーター、大声援で後押し (12/ 7 06:48) 「重圧、力に変える」　残留懸け、最終節甲府戦 (12/ 6 08:39) 甲府戦　前売り券完売 (12/ 5 08:41) 勝利を大旗で後押し　Ｊ１残留願い、市民ら寄せ書き (12/ 4 14:24) ６日の甲府戦　「引き分けＯＫ」封印、残留へ攻め貫く (12/ 3 15:00) 姜が退団 (12/ 3 08:40) 人権意識の重要性語

ホーム最終戦で客席のサポーターにあいさつする選手。今季は平均観客数が１万人を切り、空席が目立った＝１１月１５日、ヤマハスタジアム ヤマハスタジアムにかつて鳴り響いていた凱歌（がいか）が消えた。ホーム初勝利を飾った３月１６日の熊本戦。ゴール裏からサポーターに一礼した選手たちは早々とベンチに引き揚げていった。 　昨季までは勝利後、応援歌「勝利は続くよどこまでも」を観客と選手が大声で斉唱したが、今季から取りやめになった。「試合に勝って選手と一緒に喜ぶのが楽しみだったのに」。数年前から毎試合応援に足を運ぶ少年はどこか寂しげだ。 　クラブ関係者によると、一部の選手の態度に失望したサポーターからの指摘がきっかけだった。「不快そうな顔をして歌うくらいなら、やらない方がいいのでは」 　今季のホーム平均観客数は過去最低の８７７４人で、Ｊリーグ加盟後初めて１万人を割った。今の磐田には、派手なパフォーマンスで客

名波監督（左から２人目）就任後も磐田は苦しんだ。松井（左）は「難しく悩んだシーズンだった」と振り返る＝１１月３０日の山形戦、ヤマハスタジアム Ｊ１復帰の望みが昇格プレーオフを勝ち抜くしかなくなったシーズン終盤。今季限りで辞任する意向を胸に秘めつつ、高比良社長は開幕前の心境を力なく振り返った。「この戦力なら優勝はもちろん、少なくとも自動昇格（２位以内）は大丈夫だと思っていた」 　今季の最重要課題は「１年でのＪ１復帰」。リーダー不在や手数を掛けすぎた「各駅停車」の攻撃―。昨季の課題を洗い出し、実績のある監督や選手を赤字も覚悟で補強した。有力選手の引き留めにも成功し、万全な体制を整えたはずだった。 　しかし、現実は違った。昨季の所属チームでＪ１昇格に貢献したＧＫ藤ケ谷やポポは主力にすら定着できず、元日本代表組の駒野と伊野波が先発を外れることもあった。 　１０年ぶりにＪリーグ復帰した松井も欧州と異

サッカーＪ２のジュビロ磐田が２４日、シャムスカ監督（４８）を解任する方針を固めた。後任は、磐田の黄金期を支えた元日本代表ＭＦ名波浩氏（４１）＝清水商高出身＝の就任が濃厚とみられる。関係者への取材で分かった。 　磐田は２３日の水戸戦で敗れ、通算成績は１６勝８分け９敗の３位。Ｊ１自動昇格圏は２位までだが、残り９試合で２位松本に勝ち点８差をつけられた。Ｊ１復帰に向けてチーム状況を一変させるため、監督交代を判断した。 　名波氏は藤枝市出身。清水商高から順大へ進み、１９９５年に磐田に入団し、リーグ優勝やアジアクラブ選手権制覇など磐田の黄金期を築いた。イタリア１部リーグだったベネチアや、Ｃ大阪、東京Ｖでもプレー。日本代表は国際Ａマッチ６７試合９得点で、９８年Ｗ杯フランス大会に出場した。２００８年に現役引退後、解説者や磐田アドバイザーを務める。 　シャムスカ監督はかつて大分をナビスコ杯初制覇に導いた手腕

左膝痛で離脱しているＪ１清水のＤＦヨンアピン（２８）が１８日、母国のオランダに帰国した。精密検査を受ける。再来日は１０月１１日を予定。検査の結果次第で延期される可能性がある。 　ヨンアピンは７月１９日の川崎戦で左膝内側側副靱帯（じんたい）を損傷。８月１６日の練習中にも左膝を再び痛めた。今月に入って練習に復帰していたが、痛みが治まらないため、本人がオランダでの検査を希望していた。 このほかの記事 ＜Ｊ'ｓ　ＨＥＲＯ＞ＧＫ（１）櫛引政敏選手 (9/18 09:03) 河井選手ら入院中の子ども激励　福祉基金寄贈　藤枝 (9/18 08:24) 大榎監督、選手が指導　園児らスクール無料体験 (9/18 08:21) 名古屋戦は１０月１１日　天皇杯準々決勝 (9/17 18:38) 際立つ１０代積極起用　低迷脱する躍動期待 (9/17 14:45) 準々決勝は名古屋と対戦　サッカー天皇杯 (9/17

Ｊ１清水のＤＦ李記帝（イ・キジェ）が、９日の徳島戦（アイスタ）出場を目指すとともに、大榎監督に初勝利をプレゼントすると誓った。出番を求めて７月下旬から米プロサッカーリーグＭＬＳのＤＣユナイテッドの入団テストを受けたが、新体制に移行したことから清水でのプレー続行を決意した。 　大榎監督の要請もあって李記帝は米国から日本に戻り、１日に清水の練習に復帰した。練習前のミーティング。指揮官に「ニューフェースです」と紹介され、照れた表情をしてチームメートの笑いを誘った。「人生の分かれ道だったと思う。でも（入団テストを途中で）放棄したことが、自分の気持ちです」と、きっぱりと決意を示した。 　２０１２年途中に東国大（韓国）を中退。清水でプロサッカー選手のキャリアを歩み始め、すぐに左サイドバックのレギュラーに定着した。だが、昨季途中にゴトビ前監督の構想から外れ、今季リーグ戦出場は途中からの１試合にとどまって