「チームを引っ張って平塚で勝つ」。湘南は16日にホームで清水(午後4時開始)を迎え撃つ。21歳のFW菊池は、今季初白星にむけて活躍を誓った。 2007年に15歳で、当時、チョウ貴裁監督が率いていた湘南の下部組織入り。同年にJリーグデビューし、J2の最年少出場記録を更新した。足元の技術とゴール前での嗅覚を武器に、昨季は39試合7得点と昇格の立役者となった。 だが1月中旬に、左膝靱帯(じんたい)を損傷する全治約1カ月のけがを負った。2月にチームがタイでキャンプを張るなか、平塚に残ってリハビリの日々を送った。 実戦を積み重ね、連係を深める新チームに「自分は何をしているんだ」。焦り、いら立った。ある日の練習後、チョウ監督に声をかけられた。「これもおまえの人生だ。しっかり治して戻ってこい」。この一言で、吹っ切れた。これまで「あまり意識しなかった」という体幹を重点的に鍛え抜き、当たり負けしにくい