浜岡原発のプルサーマル計画に関する説明会への動員要請について会見する海江田万里経産相=経産省で2011年7月29日午後、久保玲撮影 06~07年に国が主催したプルサーマル発電の説明会で、参加者が反対派だけにならないよう根回しをしていた経済産業省原子力安全・保安院。原発を推進する経産省のもとに、規制する保安院が設置されていることへの懸念が現実化した。東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故で、国民の原子力政策に対する不信も噴出している。やらせ発覚は、今後の原発の再稼働にも影響を与えそうだ。 ◇プルサーマル焦り 「ポジションや名前は言えない」。29日の会見で「やらせ質問」の依頼を公表した中部電力の寺田修一法務部長は“依頼主”について答えを避けた。 問題のシンポは07年8月26日、静岡県御前崎市民会館で524人が参加し12人が発言。発言者に同社関係者はおらず、内容も「プルサーマルはまだ未熟な技