富士通と米マイクロソフト(MS)は、インターネットを通じて情報処理サービスを提供する「クラウドコンピューティング」で業務提携することで基本合意した。来週にも発表する。MSが最近始めたクラウドのサービスを、主に日本国内の企業向けに富士通の営業網を使って販売するほか、技術面で共同開発も検討する。クラウドは企業に急速に普及しており、両社は提携により事業強化を図る。 両社は、MSが開発したクラウドの技術「ウィンドウズ・アジュール」を土台にした情報処理サービスを日本企業を中心に提供する。顧客のデータは、群馬県館林市にある富士通のデータセンターで預かり、ネットを通じて顧客が処理できるようにする。顧客の要請に応えるなどの対応も両社が協力して受け持つ。 クラウドはこの2、3年で急速に普及している。特に、米グーグルやIBMなどの大手IT企業が世界各地で積極的に投資をして先行している。MSは最近になってこ