編集協力/セコム IS研究所 甘利 康文氏 文/茂木 俊輔、写真/中野 和志 10月25日 さんざんの盆休みだった。家族4人がキャンプから帰ると、待っていたのは泥棒被害。しかも、現金に加えて、小学3年の娘さんの下着や写真まで取られた。単なる泥棒とは思えない不気味さにさいなまれることになった。 Lさんの話をもとに、犯行の様子を振り返ってみよう。手口は異なるものの、近所で同じ時期の夕方から夜にかけて泥棒の被害があったことから、警察では同じ人物による犯行とみているようだ。 破られたのは、建物裏手にある1階キッチンの上げ下げ窓だ。間口は37センチほど。網入りのすりガラスがはまっている。ちょうどクレセント錠の辺りを、工具を使って三角形に割り抜く、いわゆる「三角割り」の手口だった。Lさんにはお気の毒だが、網入りガラスに防犯性能はないことを示す格好の事例となっていた。 1階水回りの窓はここに限らず、面