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2015年現在、30代後半男性のおよそ35%が未婚であるといわれている。“およそ”とあえて書いたのは、この数字が2010年に行われた国勢調査に基づくものであるだ。最新のデータが出れば、もっと上がると推測される。また、30代後半女性の未婚率は23.1%、50歳の時点で結婚していない“生涯未婚者”たちの割合は、男性が20.1%、女性が10.6%となっている(いずれも2010年調査)。 こうした数字はたびたび報道されているために、私たちはなんとなく聞き慣れて、未婚化が進んだ先の「未来」をあまり考えようとしない。しかし、私たちは今後、もしかしたら人口の半分近くが「結婚していない状態である」未知の時代を迎えてしまうかもしれないのだ。 そうなってしまったときに、夫婦を核としてできていたこれまでの”絆“のあり方は、どうなってゆくのだろうか――? このシリーズでは、未婚者たちにインタビューをすることで、未
少子化が進む東京は、地方に比べて物価が高く、恋愛や結婚にも経済事情が影を落としている。特に、不況しか知らないバブル後の世代は、お金への不安を感じており、結婚を含め金銭見合いで行動を抑えることがある。恋愛や結婚もカネ次第ということなのか。 【若者が「恋愛に無関心」って本当?】 「結婚にはメリットがないと思うんです。だって、コスパが悪いですよね」。都内在住の公務員、佐々木健一さん(26)=仮名=は、コストパフォーマンス(費用対効果)の略語を使って、結婚しない理由を冗舌に解説する。「きれいでかわいい人といられるのはプラス。ただ、きれいというのは年々下がるし、特定の相手に一生縛られ続けるのはマイナス。2人分の生活費もかかる」 大学進学で上京。1988年生まれで、バブル景気の記憶はない。「ぼくらは日本のいろんなものが崩れていくのを見てきた世代。不景気が当たり前だった」と話し、結婚でさえ、損得勘定
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