国の09年度の税収(一般会計分)が、当初見通しの46兆円を大きく下回って40兆円を切り、24年ぶりの水準に落ち込む見通しになった。昨秋からの急激な景気悪化で法人税が落ち込んでいるためだ。この穴埋めのため、現時点で44兆円を見込む新規国債の追加発行は避けられない。借金が税収を上回る戦後初めての異例の事態となる。 税収が40兆円に届かなければ、1985年度の38兆1988億円以来となる。今年度の税収をもとに見積もる10年度の税収見通しも、40兆円程度にとどまる見通し。鳩山政権の10年度予算編成では、一般会計の歳出が概算要求段階で90兆円を超えており、財政運営は厳しさが増す。 09年度の当初税収見通しは46兆1千億円。今年4月から8月末までの税収実績は、前年同期比で2兆9千億円少ない7兆9千億円にとどまっている。うち法人税は08年度に納付した分のうち、その後の業績悪化で取りすぎになった2兆円