浅生鴨さんといえば、NHK_PRのTwitterの初代「中の人」を務めていた方で、ある意味では震災前後の時期のTwitterの象徴ともいえる人です。あれからSNSをめぐる風景は大きく変わりましたが、プラットフォームごとの「ここは、こんな場所」という空気にのまれず、ウェブメディアを「自分のために」使い倒すには? その極意をうかがいました。 本記事をはじめ、「遅いインターネット」では、現在の速すぎるネット社会の問題とその向き合い方について、様々な観点から特集しています。 震災前後で変化したSNSのあり方 ──「中の人」から遠く離れて 宇野 今年の2月から「遅いインターネット計画」というものをはじめたんですね。これは、かいつまんで言うとインターネットとの付き合いかた、情報との付き合いかたを見直そうという運動です。 具体的にはSNSのタイムラインの「潮目」から離れたあたらしいウェブマガジンをスロー