セイコーインスツルは3月2日、携帯電話とBluetooth通信する規格「BT Watch」に対応した腕時計の実験機を開発したと発表した。腕時計に着信を知らせる機能などを備え、同規格対応の腕時計の実用化に一歩近づいたとしている。 着信を腕時計の振動や音で知らせるほか、着信の保留や拒否、着信音のミュートに対応。メールの差出人名や件名表示も可能にした。携帯と時計の距離がある程度離れると、時計からアラートする置き忘れ防止機能も備えた。時刻情報の同期も可能だ。 BT Watchは、昨年12月にモバイルコンピューティング推進コンソーシアムが策定した規格で、BluetoothのHands Free Profile(HFP)の追加として定義されている。だが一般のBluetooth対応携帯電話には同規格が搭載されていないため、Serial Port Profile上の仮想HFPとして実現した。