潜水艦が沈没しても、乗員はなかで生存している可能性があり、これを救助するための艦艇も存在します。海上自衛隊はどのように備えているのでしょうか。 沈んでも数日は生存 2017年11月15日、南大西洋を航行中であったアルゼンチン海軍の潜水艦「サン・フアン」が消息を絶ちました。原子力潜水艦を除く通常動力型潜水艦は航行中にバッテリーを使用しますが、「サン・フアン」にも搭載されていた鉛蓄電池はその原理上、可燃性の水素ガスが発生します(これは自動車の鉛蓄電池も同じ)。この水素ガスを原因とする爆発事故があったのではないかと推測されています。 アルゼンチン海軍の潜水艦「サン・ファン」(画像:Martin Otero〈Naval Base Mar del Plata〉[CC BY 2.5(https://goo.gl/IM3mpq)], via Wikimedia Commons) 潜水艦はいくつもの区画で