電車の「色」は、家電量販店のCMにも歌われているくらいになじみが深いものです。路線や車両によって意味や由来はあるのでしょうか。 カラフルな帯は路線を区別するために 東京や大阪などを走る地下鉄や、首都圏のJR線の電車にはカラフルな帯が巻かれています。これは「ラインカラー」といい、利用者が分かりやすいように「○○線なら●色」と決められているものです。通勤電車の車両はどれも似たような形をしていることから、判別しやすいよう路線ごとに色分けがされています。 色で路線を覚えれば、乗り換えるときにまごつかない(児山 計撮影)。 しかしこのラインカラー、実は路線に由来するものは少数派で、大抵は「ラインカラーが決められる以前からこの色だった」「他の路線と色が重ならない」という理由で選ばれます。 そのため、東京の地下鉄でラインカラーが決められた1970(昭和45)年以前に開業した路線ほど、赤や青といった比較的
荷台を持つトラックのような電車が、JR西日本にあります。クモル145形・クル144形とう車両で、唯一現存する最後の元国鉄「配給電車」です。しかし近年、本来の目的では使用されず、車齢はまもなく60歳になろうとしています。 JR西日本に唯一、生き残っている国鉄配給電車 「国鉄配給電車」唯一の生き残り、JR西日本クモル145・クル144形。その車内に潜入!(1分37秒)。 正面から見ると普通の電車のようですが、まるでトラックのように、後ろが荷台になっている車両がJR西日本にあります。「配給電車」と呼ばれるクモル145形・クル144形です。車輪やパンタグラフといった鉄道車両の部品などを積載し、車両基地や車両工場へ運ぶため、国鉄時代の1980(昭和55)年頃に誕生しました(JR西日本のクモル145形・クル144形は1981年誕生)。 DE10形ディーゼル機関車に押されるJR西日本のクモル145形・ク
JR大阪環状線を約48年間にわたり走り続けてきたオレンジ色の103系電車が、2017年10月3日に引退します。 前面展望映像で19駅を巡る動画を公開 JR西日本は2017年9月5日(火)、大阪環状線を走るオレンジ色の103系電車が、10月3日(火)に営業運転を終えると発表しました。 103系は国鉄時代の1963(昭和38)年に登場した通勤形電車です。1984(昭和59)年までに3400両以上が製造され、全国の通勤路線で広く使用されました。現在もJR西日本とJR九州の一部路線で使われています。 大阪環状線を走るオレンジ色の103系電車(画像:JR西日本)。 大阪環状線には1969(昭和44)年12月10日に登場。以降、現在までおよそ48年間にわたり運行が続けられてきましたが、2016年12月にデビューした新型の323系電車に役目を譲る形で、今回、最後の1編成が営業運転を終了します。 引退を約
JRが発足して30年。首都圏と比べ、京阪神地区では国鉄時代に製造された車両がまだまだ現役ですが、淘汰は進行中。乗っておくならいまのうちかもしれません。 首都圏で引退していても京阪神では現役 JRが発足して今年で30年。この間、全国でさまざまな新型車両が登場し、国鉄時代に製造された車両を置き換えてきました。3400両以上が登場し、国鉄通勤型車両の代名詞ともいえる103系電車は、2009(平成21)年にJR東日本から引退。後継車である201系電車も、2011(平成23)年に同社から姿を消しました。 現在も東京近辺で見ることができる国鉄型電車は、定期列車としては特急「踊り子」などで使われている185系と、中央本線などを走る211系、そして武蔵野線や鶴見線などの205系のみ。また、群馬県の高崎を中心とする地区では115系が見られますが、これは“風前の灯火”です。 大阪環状線の103系。活躍が見られ
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