中央線の神田~御茶ノ水間には、かつて「万世橋」という駅がありました。この場所は「交通博物館」を経て、現在は商業施設に。明治時代に開業した駅の遺構があり、東京の「過去」と「現代」を体感できるスポットになっています。 戦前の駅の遺構を活用した商業施設 日本のカルチャー発信地、秋葉原からほど近い場所に、東京の鉄道史を伝える貴重な遺構が残されています。 秋葉原の南、神田川の向こうに見える赤レンガの高架線路。中央線の電車が行き交うその下に、JR東日本グループが運営する商業施設「マーチエキュート神田万世橋」があります。ここにはかつて、現在の鉄道博物館の前身にあたる交通博物館、さらに昔には国鉄の万世橋駅がありました。 2006年に特別公開された旧万世橋駅ホーム。駅名標はレプリカ(2006年4月、栗原 景撮影)。 万世橋駅は、1912(明治45)年に中央本線の始発駅として開業した駅です。東京駅と同じ、辰野