かつて日本には「三大航空会社体制」と呼ばれる時代がありました。「45/47体制」とも呼ばれたその時代、3社の一角を担っていたのがJASです。JASはいかに成立し、そして消えていったのでしょうか。 日本のローカル線を支えた日本エアシステム 2017年現在、日本の航空会社は海外資本のLCCなども含めて増え続けていますが、かつて日本の航空路線は、JAL(日本航空)とANA(全日空)、そしてJAS(日本エアシステム)の三大航空会社で占められていた時代がありました。 国内の幹線で活躍したJASのエアバスA300(画像:JAL)。 JASは日本のローカル路線を中心に、中国や韓国へ国際線も運航していましたが、JALとの経営統合で2004(平成16)年に消滅します。 そもそもJASはどのように誕生し、そしてなぜ消滅したのでしょうか。 日本の民間定期航空路線、始まりは大正時代 JASの誕生背景には、もちろん