大型車のイメージで見られて久しいいすゞですが、かつては実に欧州テイストあふれるコンパクトカーを世に送り出していました。そのうちの1台が「ピアッツア」です。どんなクルマだったのでしょうか。 「かっこいい」とはこういうことだ 懐かしいモデルの話をしていると、「いま、見ても、かっこいい」という言葉がよく言い交されます。このいすゞ「ピアッツァ」は、その代表格ともいえるモデルではないでしょうか。 1981年発売の初代「ピアッツア」。駆動方式はFRのみ(画像:いすゞ)。 1981(昭和56)年に発売された「ピアッツァ」は、イタリアの自動車デザイナー、巨匠ジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたハッチバック・モデルです。アルファ ロメオ「ジュリア・クーペ」や、フォルクスワーゲン「ゴルフ」を生み出したその手で描く、当時の国産車とはひと味違ったシュッとしたスタイリングは、その頃のクルマ好き青年たちにかなり