名古屋市内には、道路の中央部にバスレーンが設けられた区間があります。ここでは一般車右折レーンの右側にバスの直進レーンが存在するといった変則的な車線区分も見られますが、交通はどう制御され、レーンはバスの運行にどう役立っているのでしょうか。 バス停も道路の中央部に 名古屋市内には、名古屋市交通局(名古屋市営バス)が運行する「基幹バス」と呼ばれるバスが2系統あります。このうち名鉄バスと共同運行の「基幹2」系統(新出来町線)は、バス停の間隔が600mほどと普通のバスよりも長く、頻度は平日朝ラッシュ時に1~2分間隔、日中でも5分ほどの間隔と、本数の多い系統です。 「基幹2」系統は、一部区間で道路の中央部(一般車の左側車線と右側車線のあいだ)に設けられたバスレーンを走ります。この「中央走行区間」と呼ばれる区間では、バス停も道路脇ではなく中央部に設けられており、交差点の横断歩道からバス停に向かうという構