20年ほど前は車体全体に色を塗った鉄道車両がまだ数多く走っていましたが、現在では新幹線や一部の私鉄を除き、銀色の車両が多数を占めるようになりました。なぜこれほどまでに広がったのでしょうか。 コストが掛かる鉄道車両の塗装 JRや特に首都圏の私鉄では、銀色のボディに色テープを貼った車両を多く見ることができます。そのため鉄道にあまり興味ない人が見たら「会社や色が違うだけでどれも同じ電車」に見えてしまうことでしょう。 かつて車体に色を塗っていた鉄道車両が、ここ20年ほどでなぜ、銀色ばかりになったのでしょうか。 1962年に登場した東急7000系電車(現在は7700系電車)。さびないステンレスボディは登場から50年以上経過した現在でも現役(児山 計撮影)。 銀色の鉄道車両の多くは、ステンレス(ステンレス鋼)、もしくはアルミ(アルミニウム合金)でできています。ステンレスは「stain(さび、汚れ)がl