自社のクルマを他社に供給し、別のクルマとして販売する「OEM」と呼ばれる手法があります。そもそもどういうものなのでしょうか。 同じクルマでもコピーではない「OEM」 2016年度に最も売れた軽乗用車は、ホンダの「N-BOX」で約19万台、2位はダイハツ「タント」で約15万台です(全国軽自動車協会連合会調べ)。 2位の「タント」には、別のメーカーからほぼ同じクルマが販売されています。それは、スバルの「シフォン」。一見してエンブレム以外に違いは見られません。 上がダイハツ「タント」、下がそのOEMであるスバル「シフォン」(画像:ダイハツ工業、スバル) この「シフォン」は、「タント」のOEM車です。「OEM」とは「Original Equipment Manufacturing」の略で、発注元企業の名義やブランド名で販売される製品を供給することを指します。つまり「シフォン」は、スバルがダイハツに