第三部開始に向けて 私達は18回におよぶ連載を通じて、どのような環境に置かれても、自力で道を切り開けるだけの基礎体力を身につけました。そこで、いよいよGCCプログラミング工房第三部の幕開けです。これからしばらく、PC/AT ハードウェアの最深部を探訪する旅が続きます。 UNIX USERの読者の方々であれば、カーネルに興味を持ち、そのソースツリー解読に挑戦した経験をお持ちの方は多いことと思います。しかし、その挑戦のほとんどは、最初のブートプロセスで頓挫してしまったのではないでしょうか?カーネルの起動を完全に理解するためには、周辺デバイスに関するハードウェアレベルの知識が必要とされるため、これは仕方がありません。 ところが、書店に足を運んでみれば分かりますが、キーボードやVGAディスプレイ、フロッピーディスクやRS-232Cなどの基本I/O装置を、機械語レベルで直接制御する方法に触れた書籍は